【メディカル業界】MR職を目指すための志望動機の書き方のコツ

MR(Medical Representative:医薬情報担当者)は、製薬会社の医薬品の情報を医療関係者に提供することが仕事です。「給与や福利厚生などの待遇が良い」「スキルが身につく」といったメリットがあると言われ、転職市場で注目されている職種です。
ただし、MR職は専門知識を求められる特殊な営業職でもあります。そのため、「なぜMR職を目指すのか」という説得力のある志望動機を作成することが転職を成功させる大きな鍵になります。
今回は、MR職への転職を考えている人に向けて、MR職の仕事内容や魅力、履歴書の志望動機の書き方についてご紹介します。

<目次>
1. MR職の種類
2. MR職の魅力
3. MR職を受ける際の志望動機のポイント
4. MR職を目指すための志望動機例文
5. 志望動機を書く前にMR職の十分な研究を

MR職の種類

MR職は、「メーカーMR」と「コントラクトMR」の2種類に大きく分類できます。ふたつの差は勤務先企業の種類による違いで、働き方や仕事内容も異なります。

●メーカーMR
製薬会社の営業部門に所属し、自社の医療用医薬品を取り扱うMRを「メーカーMR」と呼びます。メーカーMRはさらに、新薬メーカーMRとジェネリックメーカーMRのふたつに分かれます。
新薬メーカーMRは、新薬を中心に扱っている製薬会社のMR職で、同職種のなかでも多くの割合を占めています。医薬品に関する専門性と豊富な知識が求められるほか、ほとんどの新薬メーカーではMR認定資格の取得を必須としており、未経験者の中途採用はあまり多くありません。

一方、ジェネリックMRは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)を中心に扱っている製薬会社のMRのことを言います。ジェネリック医薬品とは、新薬と同じ有効成分を同じ量含んでおり、効果・効能、用量・用法が原則的に同一と認められた医薬品を指します。ジェネリック医薬品は、新薬メーカーが開発した医薬品(新薬)の特許が切れた後に販売されます。厚生労働省が使用促進に取り組んでおり、今後さらに成長が期待される分野です。
ジェネリック医薬品は、内科から外科、耳鼻科、皮膚科などさまざまな分野の製品が毎年発売されています。ジェネリックメーカーMRももちろん医薬品に関する幅広い知識が求められますが、新薬メーカー勤務と比べると、医薬品に関する専門性はそれほど必要とされないと言われます。

●コントラクトMR
製薬会社から販売を委託されている企業をCSO(Contract Sales Organization)と呼び、CSOで働くMRのことをコントラクトMRといいます。コントラクトMRはCSOの社員であり、委託元である製薬会社に派遣されたり業務を請け負ったりします。
CSOでは未経験者を対象にした採用が比較的多く、MR認定資格の取得を支援する制度も整えられています。
MR経験がない場合は、コントラクトMRで経験を積みながらMR認定資格を取得し、メーカーMRを目指すというキャリアを描くのが一般的です。

MR職の魅力

MR職は転職希望者が多く、人気が高い職種です。どのような点が魅力なのでしょうか。

●医療に貢献でき、やりがいを感じられる
MR職の魅力としてまず挙げられるのが、医療に貢献できるということです。自分の働きによって患者さんのもとへ必要な医薬品を届けることができます。また、「患者さんが回復した」「症状が改善した」など、自分が取り扱った医薬品の効果に関する良い報告を受ければ、自分の仕事が人の命を支えているという誇りを持つことができ、やりがいにつながります。

●専門的な知識が身につく
MR職は、営業職のなかでも専門性が高い職業です。担当する医薬品に関する知識はもちろん、人体の構造や病気のメカニズム、最新の医療情報など、幅広い知識が求められます。そのため、常に情報収集や勉強が必要ですが、知識を積み重ねることでキャリアアップも望めるため、女性にも人気です。

●景気の影響を受けにくい
MRが働く医薬品業界は景気の影響をあまり受けず、比較的安定しています。なぜなら、医療や医薬品は時代や社会の動向、景気に関係なく、いつでも必要とされるものだからです。また、日本の医薬品業界はレベルが高いため、今後もさらに成長を期待できます。

●医薬品業界は給与水準が高く、福利厚生が充実している
一般的に医薬品業界は他業界と比べて給与水準が高く、福利厚生が充実しています。なかでもMR職は、専門性が高いため給与も高く設定されており、営業職なのでインセンティブがつくことも多いというのが、給与水準が高いと言われる理由です。

MR職を受ける際の志望動機のポイント

MR職を目指す際には、仕事内容や医薬品業界、製薬企業について十分に理解することが大切です。そのうえで履歴書の志望動機を書けば、企業にも知識の深さや志望度の高さが伝わります。

●MR職の役割を理解する
志望動機を考える前にまずすべきことが、MR職の役割を理解することです。MR職は専門性が求められるうえ、医師と密接なコミュニケーションを取ることがとても重要です。
人の健康や生命に関わる仕事なので、「医療に貢献したい」「人の役に立ちたい」という志望動機を挙げがちですが、それだけではほかの志望者との差別化が図れず、不十分です。MR職の職種研究をしっかりと行ったうえで、自分が得意とする働き方や達成したいキャリア、将来目指すビジョンを志望動機としてまとめましょう。

●具体的な根拠を用意する
MR職を志望する具体的な根拠も用意しましょう。「家族のなかに貴社の○○という医薬品にお世話になった者がいる」など、身近なエピソードとつなげてストーリーを作るのもひとつの方法です。その際、エピソードを盛り込むだけでなく、そのときにどのようなことを感じ、そこから何を考えて製薬企業で働くことを希望するに至ったのか、流れをつくって説明できると、より説得力のある志望動機になります。

●応募先企業の主力製品を調べておく
応募先企業の主力製品を調べておくことも欠かせません。そこから「貴社が力を入れている○○の分野に興味がある」、「最新の技術を取り入れて、これまでは不可能だった病気の治療を可能にした点に引かれている」など、企業を志望する具体的な理由を挙げることができます。

●情報を正しく伝えられているか
情報を正しく伝えられるかという点も、MR職の志望動機ではチェックされます。MR職は取り扱い製品の正しい情報を医療関係者に提供するのが主な仕事なので、情報を間違えずに伝えるプレゼンテーション能力が必須です。その能力をアピールするためにも、志望動機を書く際は正しく簡潔に説明することを意識して作成しましょう。

MR職を目指すための志望動機例文

志望動機を書くための事前研究ができたら、自分の経験や考え、キャリアビジョンをつなげて全体をまとめます。参考として、2つの例文をご紹介します。

<例文1>メディカル業界未経験者の志望動機
私がMR職を目指したきっかけは、自身の親の病気です。昨年父が胃潰瘍を患った際に、医薬品の進歩によって消化性潰瘍の手術が減ったことを知りました。医薬品の力と今後の可能性を強く感じ、そのときから、未経験でも医薬品業界を目指したいと考えるようになりました。MR職は、医師の方々を通じて医薬品を患者さまに届ける大切な役割を担っています。正しい情報を伝えることで、患者さまに必要な薬を届ける仕事をしたいと考えたことが、MR職を希望する理由です。貴社は、私の父もお世話になった消化器系の医薬品では国内トップのシェアを誇り、まさに消化器系の病気に悩む患者さまの生活を変えた企業であると思います。また、まだ医薬品が足りない領域の研究開発も積極的に行われている点にも興味を持ちました。ぜひ貴社の一員となって働きたいと考えております。

<例文2>メディカル業界経験者の志望動機
前職で薬剤師として勤務していた際に、新しい薬で病気が良くなったという話を患者さまから聞くことが多く、自らも常に最新の情報を学んでまいりました。そのなかで医薬品の進歩の大きさを実感し、最先端で働きたいと考えたことがMR職を志したきっかけです。貴社は国内外の研究機関と積極的にコラボレーションを行い、最新の科学技術を取り入れた創薬研究をされています。新技術を広めるためには、MRがその分野について誰にも負けない専門家であることと、医療現場の皆さまに受け入れていただける表現で伝えることが必要です。私は、貴社の新しい医薬品を多くの患者さまに届けるために、薬剤師として働いてきた経験を活かしながらもこれらの力を磨き、医療に貢献したいと考えています。

志望動機を書く前にMR職の十分な研究を

医療・医薬品業界は日々進歩しており、MR職は医薬品に関する専門家として、常に多くの知識を求められます。さらに、情報を正しく的確に伝える能力も必要です。志望動機を書く前にMR職に求められるものを理解し、自分が目指すMR像とキャリアプランをイメージしてみましょう。そのうえで応募先企業を十分研究し、自分独自のストーリーを作ることが大切です。志望動機を練るプロセスに時間をかけることで、MR職として働く自分の姿が具体的に描けるようになり、より的確に志望先の企業へ思いが伝わるようになるでしょう。

転職ノウハウのその他の転職コラム転職ノウハウの転職コラム一覧

転職活動の悩みをキャリアアドバイザーに相談してみませんか?